鹿児島大学大学院 医歯学総合研究科 先進治療科学専攻 外科学講座 消化器外科学
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特選コラム

刺激と進歩の連続。何物にも変えられない喜びがあります

はじめまして。2019年度新入局の小田原晃といいます。
このページを見てくれている方は多かれ少なかれ外科に興味がある方だと思います。
そこで、少しだけスペースと時間をいただいて僕がなぜ外科を目指したか、
実際に外科医となった今何を感じているか紹介したいと思います。




学生時代


 まず簡単に自己紹介をさせてください。
僕は鹿児島県霧島市で生まれ育ち、2010年4月に無事鹿児島大学に入学しました。
医師を目指したきっかけはというと、特にドラマティックな理由もなく、ただ人の体について学ぶことが楽しそう、
といったふわっとしたものでした。

 学生時代はテニス部に所属し、1度留年はしましたが充実した学生時代を過ごしました。
周りからはいわゆる内科向きの性格といわれることが多かったですが、
学年が上がり少しずつ将来の進路を考えていく中で、
内科的な治療よりは自分の手を動かす診療科に進みたいなあ、と漠然と思うようになっていきました。

 そんな中、6年生のクリクラで一外科を回ったときにCLEAN-NETという
内視鏡と腹腔鏡の合同手術についてレポートを書いたことが今思えば外科を目指すきっかけとなったように思います。
 手術について勉強したときに、術後の胃の変形を少なくするための工夫に関心しすごく興味を惹かれたことを覚えています。


↑テニス部の同級生。レギュラーになることなく引退したのでプレー中の写真はないです。





研修医時代

 1年留年していた僕は1つ上の学年に仲のいい友達がいるという不真面目な動機で、
鹿児島市立病院で初期研修を始めました。

 僕の研修は外科から始まりました。外科研修中には医師として手術に立ち会い、
時には執刀させていただくこともありました。
 元々手先は不器用でしたが、糸結びや腹腔鏡の練習を繰り返してなんとか様になり、
そのことが嬉しくてまた練習を繰り返すようになりました。

 それから内科、救急科などいろいろな診療科を研修してそれぞれ楽しいと感じる瞬間はありましたが、
腹腔鏡のセミナーやウェットラボなどの勉強会・イベントにも参加していろいろな経験を積んでいくうちに、
外科の生活は大変だけど自分たちの手で患者さんを手術し治療することが自分には向いているし、
なにより手術が楽しい、と感じるようになり外科の道を志すことになりました。


↑研修医時代、熱海で行われた腹腔鏡トレーニングイベント。少し二日酔い。





外科医になって


 今年入局してからは新専門医制度に則り、
この原稿執筆時点で消化器外科、心臓血管外科、小児外科をローテートしました。
研修医時代は消化器外科以外の外科はほとんど経験がなかったので、
それぞれの診療科を新鮮な気持ちでローテートしています。
どの診療科でも手術に先人たちの経験や工夫を感じられ、
新しい刺激をうけながら勉強させてもらっています。

 こうして振り返ってみると僕の場合はとにかく自分の中の「楽しい」を追求した結果、
今の外科医としての自分があるようです。
確かに外科の生活は多忙ではあります。
 しかし、手術を勉強し、少しずつできることを増やし、ある日進歩を感じる。
そんな瞬間の喜びは何物にも代えがたいです。
 まだまだひよっこではありますが、外科の世界はとても奥深く刺激が絶えないです。



最後に


 若手外科医の不足といわれ久しいです。
もし、
手術に興味はあるけれど手先が不器用だから・・・、
性格が向いていないから・・・、体力が心配・・・
と考えて敬遠している研修医の先生、学生の方がいたとしても安心してください。
 不器用で内向的な僕でも楽しく外科を続けています。

 トレーニングすればどれも乗り越えられます。
少しでも外科分野に興味がある方はいつでも一外科に見学にきてください。
もっともっと外科の魅力をお伝えできると思います。


↑2019年度新入局員と夏越教授。桜の木の下で。








 

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