鹿児島大学大学院 医歯学総合研究科 先進治療科学専攻 外科学講座 消化器外科学
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特選コラム

きっと、外科が好きになる

2018年度新入局員、永田彩子と申します。
外科の事が気になって、このホームページを見た女性の方に、
少しでも参考になればと思い、今回のコラムを書かせていただきます。
 


外科に入るまで


高校までずっと鹿児島で育ってきた私は、大学は県外に出てみたいということもあり、
愛媛大学医学部で大学生活を過ごしました。大学では友人達と深夜ドライブをしたり、
皆でホラー映画を見たり、女子バレーボール部に入り部活に励んだり、楽しい大学生活を送りました。


↑大学時代、女子バレー部員と



卒業後は、鹿児島に戻るつもりでしたので、鹿児島で初期研修をさせていただきました。
初期研修では、救命センターで心停止や多発交通外傷の救急患者さんを診たり、
手術に入って開腹手術を見ることが好きでした。
初期研修では、同期同士がすごく仲が良く、研修医部屋でたわいない話をしたり、
仕事の後に皆で飲みに行ったことも、楽しい思い出でです。

外科に入った理由としては、
外科の先生たちが手術をしている姿、ICU管理をする姿、
救急患者さんの対応をする姿がかっこよかったからです。
自分には無理かもしれないと思いましたが、乳腺外科を専門にされていた女性医師の先輩に、
乳腺外科は女性が必要とされ輝ける場所ということを教えていただき、
実際に手術をする先生の姿を見て、私も外科を目指してみたいと思うようになりました。
その時に相談に乗ってくださった外科部長も快く受け入れてくださり、今でもとても感謝しています。





外科に入って


実際に外科を専門として修練を始め、毎日が新しいことの発見で、
その時はつらいこともたくさんあったような気もしますが、
今思い出すと楽しい毎日を過ごせていたのではないかと思います。

もともと手術は見るだけでも楽しかったのですが、
実際に執刀させていただき、手術することの楽しさ、難しさ、
一つ一つの手技が出来るようになる達成感、毎日が充実していたように思います。

私は、外科の修練を一般外科で勉強させていただきました。
外科の部長や先輩方は、厳しい中にも優しさがあり、手術姿がかっこいい外科医ばかりでした。
外科の先輩方は手術だけでなく、
全身管理を含む術後管理一つ一つを教えてくださり、とても勉強になりました。

救急患者さんの対応は大変です。
緊急手術からの術後管理で、落ち着いた時には朝を迎えていることもあります。
ですが、救急患者さんが来ると、
アドレナリンが出て「やるぞー」という気持ちになります。
研修医の先生方で、救急患者さんの対応をするとアドレナリンが出るそこのあなた!
外科向きと思いますよ!!

現に、私はいま乳腺外科として働いています。
そして、一般外科で働いた経験は無駄ではなく
私の外科医としても基礎を築いていると思っています。





↑研修医同期たちと







乳腺外科を専門にして


将来は、乳腺外科を専門として、女医さんが必要とされるステージで働きたいなと思っていました。
そんな中、働いていた病院で乳腺外科が設立され、
乳腺外科を専門として修練する環境で働くことが出来ました。

乳腺外科部長は厳しい方ですが、乳腺の知識が豊富で、
愛のある指導をしてくださり、この人の下で働きたいと思える方です。

乳腺外科のメリットは、診断から治療まで一貫して患者さんを診療できることにあると思います。

手術や術後管理はもちろんのこと、
乳癌検診から乳癌の診断、手術適応についての決定、術後の補助療法や、再発した時の治療、
その患者さんに一生向き合う気持ちで診療をしています。
とてもやりがいのある仕事と思います。

また、乳腺外科は救急患者さんが少ないことや、手術時間が短いこともメリットと思います。
結婚や出産、子育てを経験する中で、
乳腺外科でもキャリアを形成できることは、乳腺外科の強みかなと思います。

↑市立病院乳腺外科にて

 

私は、現在子供が1歳半になりますが、
朝起きて子供の朝ごはんを食べさせて、子供を保育園に預けて出勤。
保育園のお迎え時間までに仕事を終わらせて子供を迎えに行って、
夕飯を食べさせて、お風呂に入れて寝かしつけて。
その後に家事をして保育園の準備をして一日が終わります。

救急患者さんを診たり、時間外の勤務に追われたりすることはないですが、
それなりに忙しい毎日です。時間内に仕事が終わらず、周囲の方にご迷惑をかけたり、
保育園のお迎えが遅くなって子供が泣いていたり。
周りの職場の方々や子供に申し訳ないと思うことが多い毎日です。

患者さんや仕事の事だけを考えていた日々が懐かしかったり、
うらやましくなったりすることもあります。
医者としても母親としても半端ものだなと思ったりもします。
それでも、手術や仕事は楽しくて、
外科医を続けられていることに、周囲の方々、家族に感謝感謝の日々です。


手術は楽しいけれど、外科に入局するか迷っている学生・研修医の方は、
一度是非見学に来られるといいと思います。きっと、外科がもっと好きになると思います。








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