鹿児島大学大学院 医歯学総合研究科 先進治療科学専攻 外科学講座 消化器外科学
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特選コラム

できるかできないかじゃない、やるかやらないか。

自己紹介

 はじめまして。2023年度入局の恒吉弥沙と申します。
加治木高校卒業後、地域枠で鹿児島大学へ入学。鹿児島大学病院で2年間の研修を終え、このたび消化器・乳腺甲状腺外科に入局させていただきました。乳腺外科志望です。



入局を決めた理由

 手術室の雰囲気や手術中の時間を忘れて没頭できる感じが好きで、なんとなく外科かな~と思っていました。
また、ポリクリ、クリクラ、研修医で乳腺外科をまわった際、先生方が優しくご指導くださったこと、検診、手術、化学療法や終末期医療、病棟業務や外来業務など活躍の場が多岐にわたるところが魅力的だなと思っていました。

 決め手になったのは、研修医2年目で経験した、曽於医師会立病院での地域研修でした。
研修内容は外来見学と手術が主で、たまに胃カメラをさわらせてもらったり、外勤でいらしていた新田先生にエコーを教えていただいたりと、のんびりと過ごしていました。
そこで乳がんの末期患者さんとの関わりを経験しました。

 緩和ケアについて自分なりに勉強し、病室の環境を調整したり、ひたすら患者さんの背中をさすったり。実際に自分ができたことはほんのわずかなことでしたが、
「あなたの優しさをずっと忘れないからね」「わたしみたいな乳がんの患者さんをたくさん助けてあげてね」と声をかけていただいたことが強烈に心に残っています。


曽於医師会立病院にて。院長の吉留先生、一緒に2ヶ月頑張った同期と。





 ただ、研修医2年目で結婚という人生の大きな節目を迎え、ライフワークバランスという点で自分が外科に進んでいいのか、本当にやっていけるのか、大変悩んでいました。
そんなとき乳腺の先生方にご飯に連れて行っていただき、いろいろなお話を聞き、家庭と仕事を両立されている先生方を目の当たりにして「できるかできないかじゃない、やるかやらないかだ!」と感じ、入局を決意しました。

 これから先、女性ならではの壁を感じることもあると思いますが、先輩方にアドバイスをいただきながらあせらず自分のペースでこつこつキャリアを積んでいけたらいいなと思っています。

日本臨床外科学会にて。ご指導いただいた新田先生と。



 

これからは手術はもちろん、地域枠卒業医師ということもあり、地域での化学療法や術後の外来フォローの窓口になったり、最期は家の近くで過ごしたいという終末期の患者さんたちと関わっていくのもいいなと思っています。
そして、こんな風に急性期から終末期まで携われるのも外科の魅力なのではないでしょうか。

この記事が外科入局を迷っている皆さんの参考になれば幸いです。




鹿児島大学大学院 医歯学総合研究科 先進治療科学専攻 外科学講座 消化器外科学

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