鹿児島大学大学院 医歯学総合研究科 先進治療科学専攻 外科学講座 消化器外科学
閉じる
▲TOPページへ


閉じる
ゲカイチでは他県で外科医として活躍され、鹿児島へ戻ろうと考えられている先生方に、留学や博士号などのご要望について、医局長が直接ご相談にのっています。
>>メールで相談する

特選コラム

支えてくださる先輩がたくさん。だから頑張っていけます!

2018年度新入局の磯部彩と申します。
 一外科に興味を持ってくださっている学生さんや研修医の先生へのコラムということですが、一外科の魅力を伝えられるような文章力もないので一外科にはこんな人もいるのだなと思って一読して頂ければと思います。

 

消化器外科医を志したきっかけ


私は熊本で生まれ育ち、高校卒業後鹿児島大学に入学しました。
熊本で平凡な中学時代を過ごしていた際に、父が直腸癌を患い手術をして頂いたのが消化器外科医を志した最初のきっかけでした。



一時的に人工肛門造設状態も経験いたしましたが、父は現在再発もなく元気に過ごしております。
退院後毎回の受診毎に今回も大丈夫だったとうれしそうに報告してくれる父を見て、中学生~高校生ながらに今の普段通りの父がいるのは早くに診断して頂き丁寧な手術をして頂いたおかげで、人工肛門を造設してでも癌をきれいに切除していただけて本当によかったと実感するようになりました。



 現在は2人に1人が癌になる時代です。癌診療に携わりたいと考えていらっしゃる先生も多いと思います。
私も父のような癌患者さんを診ることができるようになりたいと思い、一外科に入局致しました。
一外科では消化器・乳腺・甲状腺の診療を行っており、日本の癌の罹患数1位胃、2位大腸、4位乳房と多くの罹患数を占める癌患者さんと向き合っております。そのため検査を行って診断し治療戦略を組み立て、患者さんやご家族と話し合い、また化学療法や緩和ケアまで幅広く癌診療を行うことができます。そして何より腫瘍手術を学ぶことができます。


 腫瘍の手術は難しく勉強することが多いため私はまだ何もわかってはおりませんが、毎回の手術で様々な発見があり一つ一つ勉強していくことができるので、いつかは安全で確実な手術ができるようになり癌患者さんのお役に立つことができればと思う毎日です。
 外科はおもしろそう、でもセンスがないとやっていけないのではと躊躇されている先生もいらっしゃると思います。
私もとても手先が不器用で、頭の回転も悪くこんな私が外科医になりたいと言っていいのだろうかと学生時代はずっと思っていました。
 ですが一外科にはこんな私にも懲りずに一生懸命ご指導してくださる先生方がたくさんいらっしゃいます。
そんな先生方のご指導になかなか応えられない自分がもどかしいですが、一外科では若手医師向けのセミナーや研修も多く行っております。私も縫合結紮セミナーやウェットラボでの実習など様々参加させていただきました。


 特に自分でやってみた上でエキスパートの先生方に手取り足取り教えて頂けるというのはとても贅沢な時間です。
非常に勉強になるとともにとても楽しく外科の魅力を味わうことができますので研修医の先生方も是非ご参加いただければと思います。

 下手で何もできない自分に落ち込むこともありますが、まわりの皆が当たり前にできることができない、ということは練習してできるようになる、という成功体験を人より多く経験できるということだとポジティブにとらえるようにしています。
  入局して半年しかたっておらず、こんな私でも外科医としてやっていけるから大丈夫!とはまだ自信をもっていいきれませんが、一緒に頑張ろうと支えてくださる先輩が周りにたくさんいらっしゃるので私でもなんとか頑張っていけるのではないかと思っております。

 また、同期で唯一県外で初期研修を行いましたがそんな私でもあたたかく迎えてくださいました。
鹿児島という地方医療にまだ慣れない部分もありますが優しく教えてくださる先生方ばかりです。

 県外の学生さんや研修医の先生も含め、どうか自分の可能性を狭めずに一緒に一外科にチャレンジしてくださる先生方がいらしてくださればと思います。





 

鹿児島大学大学院 医歯学総合研究科 先進治療科学専攻 外科学講座 消化器外科学

TOPページへ


ページの先頭へ戻る

ページの先頭へ戻る