鹿児島大学大学院 医歯学総合研究科 先進治療科学専攻 外科学講座 消化器外科学
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特選コラム

先輩外科医の熱い想いが僕の大きな力となりました!

初めまして、2016年度入局の大井秀之です。
一外科に入って一年が経ち、これから進路を決めようとしている方々に、少しでも助けになればと思い、拙い筆を執った次第です。

まず簡単に自己紹介から、出身は鹿児島で育ちも鹿児島、鶴丸高校から鹿児島大学の医学部に合格した時は、医者になろうとは思っていたもののその先は特に考えていませんでした。
在学中はゴルフ部に所属し、暇を見つけては練習やラウンドに行ったりして遊び惚けていた結果、3年生で留年することとなってしまい、2回目の解剖実習に参加させていただきました。その後は何とか進級し国家試験にもギリギリ合格、鹿児島大学での研修を経て1外科へ入局し、外科医として一歩を踏み出した次第です。





 もともとは勉強が苦手で手を動かしていたほうが楽しかったことから、ポリクリ中は「どちらかというと外科志望」というスタンスで各科での実習をさせていただき、2回の解剖実習で解剖だけは比較的覚えていることが多かったことから、様々な手術見学も楽しんで臨むことができました。
 また、国試勉強からの逃避を図るためというやや消極的な理由でクリクラも外科系ばかり選択し、ひたすら手術室に足を運んでおりました。

 結局進路を決めきれないまま研修医となり、たすき掛けで外病院での内科研修の結果、座学とは違った臨床の面白さや、カテーテル・内視鏡等の手技にも触れて、内科になるのも悪くないかも、と思い始めるようになりました。さらには内科的側面・外科的側面併せ持つマイナー科も魅力的に思えてきて、よくわからなくなってきたところで大学病院での外科研修をさせていただきました。
 いざ医者になって携わる外科手術は学生のとき見るだけだった手術見学とは比較にならない魅力があり、改めて手術ができる医者になりたいという思いを強く持つようになりました。しかしながらその後の内科研修・皮膚科での研修を経て、自分が本当に外科医としてやっていけるのか、QOLを取るならマイナーに進んだほうがいいのか、そもそも将来外科医が要らなくなったりしないのだろうかなどと、優柔不断な自分に呆れながらも悩み続けていました。


 そんな折、外科を志す大きなきっかけとなるイベントがありました。それが消化器外科学会主催の手術手技講習会(JESUS)への参加です。
 熱海への一泊二日の旅行というお誘いにつられて参加したのですが、そこには全国から外科医を目指す研修医が参加していました。昼間は実習、夜は夕食会及びミーティングという名の宴会で、実習では全国の指導医の先生方の手厚い指導で非常に多くのことを学ぶことができ、夜は先輩外科医の先生方の熱い想いに触れることができ、とても貴重な体験になりました。
 何より、自分と同世代にこれだけ外科を志す同志がいて、これからの外科を盛り上げていこうという大きな力を感じることができたことが、外科医になろうとする自分の背中を強く後押ししてくれました。








 その後、再度外科研修をするとともに様々な勉強会、飲み会に参加することで、手術のみならず教育、研究等の分野でも一外科の先輩方のもつ大きな魅力を感じることができ、最終的には2年目の12月に一外科への入局宣言をするに至りました。

 今、大学の1外科で働きだして1年が経ち、忙しかったり、きつかったり、眠かったり、確かにいろいろな大変なこともありましたが、楽しくてガッツのある同期に恵まれ、優しく、時に厳しく指導しつつ、本当に困ったときにはいつも助けてくださる先輩方に恵まれ、充実した日々を送っております。






 最後に、この文章が外科へ進もうか悩んでいる学生・研修医の一助となってくれればと願いつつ、あわよくば、いつの日か、一緒にお仕事ができる日が来れば幸いです。

 少しでも興味を持ってくださった方がいたら、研修でも、見学でも、飲み会でもいいので是非一度、1外科に顔を出していただけたらと思います。
 お会いできる日を楽しみにお待ちしております。




鹿児島大学大学院 医歯学総合研究科 先進治療科学専攻 外科学講座 消化器外科学

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