鹿児島大学大学院 医歯学総合研究科 先進治療科学専攻 外科学講座 消化器外科学
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特選コラム

国内留学を通じて学んだ医師のあり方

 はじめまして、鹿児島大学 消化器・乳腺甲状腺外科学の新田(しんでん)です。
私は京都大学理学部を卒業後、鹿児島大学医学部に学士編入学しました。平成20年に卒業し、現在医師9年目になります。2014〜2015年の2年間、大分県別府市にある九州大学病院別府病院(以下、九大別府病院)に国内留学するチャンスをいただきました。
留学の目的は①乳腺診療をすること、②大学院生として研究をすることでした。

 九大別府病院は古くは「温泉治療学研究所」から起こり、以前は「生体防御医学研究所」として知られていた施設で、病院と研究所の両面を兼ね備えた歴史ある施設です。
外科教授の三森功士先生の下、診療と研究の両面で幅広く、温かくご指導を頂きました。





 私は初めに理学部に入学しましたが、医療は患者さんという対象に直接貢献できること分野だという点に魅力を感じて医学部に編入しました。
医学生の時に漠然と考えていたことがあります。
それは、「研究者は研究のみに集中している。医師は臨床と研究とを両立しなくてはならない。
医師が研究で研究者に勝てるはずがない。医師の研究にどういう意味があるのか」ということでした。



 九大別府病院外科ではさまざまな最先端の研究が行われていました。
それを支えていたのは、「臨床上の疑問、困難を解決するために研究がある」、「患者さんと患者さんからいただいた検体を大切にする」という思想だと学びました。
そのことから医師が臨床と研究を両立させようと努力するのは、ある種必然的なことなのだとわかりました。
日頃の臨床で必要なこと、患者さんに求められていることを日々感じている医療従事者であるからこそ、世の中で必要とされるテーマが着想出来ます。そして医学の全ては患者さんの中にあります。
患者さんに最も近くにいる医療者にしかできないことなのだとわかりました。

そんな医療者の中でも、外科医は手術前の診断を行い、手術をし、術後管理を行い、更に癌患者の術後の補助治療まで行います。
時として癌が進行し末期となった患者さんに寄り添う事もあります。
外科医は患者さんの人生に深く関わる者の一人になります。
手術に際しては実際に病変を見、触れることになります。病気に最も肉薄する存在ともなります。

患者さんと疾患に近づける外科医には、治療を深化・進歩させていく場面とチャンスが数多くあると思うのです。



“Physician scientist” 医師は臨床家であると同時に科学者でもあるという意味だと理解していますが、そんな医師になりたいと思っている今日この頃です。

外科医になってやりたいことがたくさん出来ました。
ちょっと大変なこともありますが、そんな時は教室の先輩、同期、後輩が助けてくれます。
外科医療はチーム医療です。
素晴らしい仲間と一緒に仕事をして苦労と成果を分かち合うことに勝る充実感はありません。
ゲカイチであなたと一緒に働ける時を楽しみにしています。







鹿児島大学大学院 医歯学総合研究科 先進治療科学専攻 外科学講座 消化器外科学

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