鹿児島大学大学院 医歯学総合研究科 先進治療科学専攻 外科学講座 消化器外科学
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ゲカイチ

Vol.47

ー Practice makes perfect. ー




 ある平日の早朝。病院近くの横断舗道で、なかなか青に変わらない信号をぼーっと見つめていると、外国の方から英語で道を尋ねられた。

 あまり得意とは言えない僕の英語力で、どう伝えれば良いのかわからずあたふたしていると、隣から流暢な英語で道を伝える男性が…



 

桐野

Turn right at the post office, go straight for four blocks and cross the street.



 
外国の方:「Thank you so much!」

 







 

 最後のお礼の言葉だけはわかる…








 

桐野

どうしたの、桐野くん。ポカーンとした顔して?





 
桐野

いや、辰田先生のキレイな発音にびっくりしてしまって…




 
桐野

はははは(笑)。
いやいや、そんなことないよ。普通だよ。








 

 辰田先生の手には英語で書かれた分厚い論文が携われている。







 

桐野

論文も英語で読まれるんですか?







 
桐野

あっ!これ?
これは、毎週月曜日の朝に開かれてる論文の抄読会の資料。







 
桐野

論文の抄読会ですか!?








桐野

そうだよ。
毎週月曜日には世界のTop journalの論文をんで
Discussionする抄読会があるんだよ。








桐野

Top journal! Discussion!








桐野

来週の発表が僕だから、今から読み込んでいる。
というわけ








桐野

すごいですね!
僕はあまり英語が得意じゃないので…








桐野

そう。僕もなんだ。
でもね、英語はますます必要になってきている。
というより標準。
といったほうがいいかもしれない。


桐野

得意じゃないとか言ってたら、あっという間に置いてかれちゃうよ(笑)







桐野

は、はい…








桐野

今年の夏に開催される全国学会でも、
スライドはすべて英語で統一されているし、
発表も英語だけのセッションがあるからね!








桐野

え。そうなんですか!








桐野

医療の現場だって、国際化はこれからどんどん進んでいくと思うよ。











 

  その時、後ろから


 

桐野

You said it!






 


 …江良井教授の声









 

桐野桐野

江良井教授!おはようございます。








桐野

桐野くん、辰田先生の仰る通りですよ。







 
桐野

…はい。








桐野

最近では、日本の学会にも海外から招待公演のために
多くの外国の方々が参加されています。


桐野

それに、海外で開催される学会に行くことも増えているので、
英語でプレゼンテーションできないと話にならないのですよ。








桐野

英語でプレゼンテーション…!







 
桐野

そうだよ。
僕も今までブラジルや韓国などで開催された学会に参加させてもらったけど、
海外の学会で流暢な英語で堂々とプレゼンテーションされている
日本の先生達を見ると、やっぱりとてもかっこよくて憧れちゃうね。








 
桐野

そうですね。








桐野

あっ!そうそう、桐野くん。
ゲカイチにもパキスタンから留学されている方がいて…。


桐野

その彼が週に一度だけ英語のレッスンをしているんだけど、
参加してみませんか?








桐野

ぜひ、お願いします!







 
桐野

彼は英語だけじゃなく、ウルドゥー語はもちろん
中国語や日本語、しかも鹿児島弁など、
多くの言語を話すことができるテトリンガルですからね。








桐野

そうなんですか!
それはかっこいいですね。








桐野

あと、苦手意識をなくすためにも、
毎週月曜日に開催されている論文の抄読会にも参加してもらおうかな?









桐野

mm.. That's good!









桐野

えっ! いきなりですか!?








桐野

Practice makes perfect!








桐野

習うより慣れろ。








桐野

かなり不安なんですが…?








桐野

大丈夫!大丈夫!








桐野

は、はい…








桐野

英語でのプレゼンテーションにはもちろん英語力は必要です。
しかし、流暢に英語が話すことさえできれば良いというわけではないのです。


桐野

研究内容、プレゼンテーション力、英語力…。
そしてその研究に対する情熱がなければ、どんなに流暢に英語で話しても、
聞いている側の心に全く残らないなんてことになったら意味がありません。








桐野

身振り手振りでもどうにか伝えようとする情熱と、
少しでも上達しようとする向上心が
英語力を高めてくれるのかもしれませんね。








桐野

英語への苦手意識を持つ前に、
日本で開催されている国際学会に参加し、
海外の友達を作ったりすることもいいですね。


桐野

積極的に海外留学の機会を得て、
さまざまな英会話の機会を得ることも、
英語取得の最短の方法だと思いますよ。








桐野

はい…。頑張ってみます!








桐野

じゃあ、早速だけど来週の発表は桐野くんに変わってもらおうかな(笑)








桐野

辰田先生! それはあまりにもtoo badですよ。










桐野桐野

ははははは(笑)










 


 今、英語力はビジネス社会において、必要不可欠なものになっている。
その流れは、医療の世界に置いても同じであり、
今後ますます英語の重要性が高まっている。

 二人と別れた後にすれ違った方も、アジアから日本に留学に来ている外国の方だったこともあり、
英語の重要性を肌で感じる。


『Practice makes perfect!』
よし、習うより慣れろの精神!
あまり気は進まないけど…本当は全然気が進まないけど…
近いうちに外国の女性がたくさん集まっていると噂のクラブにでも行ってみるか!


なんて、今後の勉強の計画を立ててるとさっきの外国の方とすれ違う。



「先ほどは、ありがとうございました。
  英語で聞いた方がしゃべりやすくて…。なんかすいません。」



訛りの少ない流暢な日本語…。
なるほど。まずは情熱と向上心…。というわけか…。







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