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  • ショートストーリー「ゲカイチ」
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    善は急げ




      今日は朝からソワソワしている。

     暑さのせいか。なんだか早く目が覚めたので、いつもの時間よりかなり早く医局に到着。もうすでに半田先生がいらっしゃった。



     

    桐野

    おはようございます。






    桐野

    おっ!おはよう!桐野くん、今日は早いんだね。






    桐野

    ええ!今日から新しい先生方が入局されると聞いていたので、
    きちんとご挨拶しゃなきゃと思いまして…






    桐野

    それでですか!桐野くんも成長しましたね(笑)






    桐野

    成長。…ですか…(笑)






    桐野

    はははは(笑)。冗談ですよ。









    いつものように半田先生にからかわれていたその時、
    江良井教授に連れらて3人が医局に入ってこられた。








    桐野

    おや、半田先生。桐野くんも!おはようございます。






    桐野

    江良井教授!おはようございます!





     
    桐野

    ちょうど良かった。
    早速ですが、新しく入局された先生方をご紹介しますね。








     

     江良井教授に促され、3名が同時に一歩前へと踏み出す。







     

    桐野

    ちょうど良かった。
    早速ですが、新しく入局された先生方をご紹介しますね。


    桐野

    こちらが高留先生です。




    桐野

    高留です。よろしくお願いいたします。






    桐野

    そのお隣が大井戸先生。




    桐野

    大井戸です。よろしく。






    桐野

    そして、紅一点、濱畑先生。




    桐野

    濱畑です。よろしくお願いします。






    桐野

    そういえば、皆さん。
    手術手技にとても興味を持っておられると言われてましたね。


    桐野

    そちらの半田先生は素晴らしい手技を身につけておられるから、
    とても勉強になると思いますよ。






    桐野

    素晴らしいだなんて…ちょっと褒めすぎですよ。








     

     半田先生の顔がちょっと赤くなったのは気のせいか…。








    桐野

    そうそう、桐野くん。申し訳ないのですが、
    私は今から少しだけ会議に出席しなければならないため、
    皆さんに施設や設備を案内してもらっても良いですか?






    桐野

    はい!わかりました。






     


     江良井教授と半田先生と別れ、先生方に施設を案内するため廊下を歩き出す。




     

    桐野

    あ!研修医の桐野です。よろしくお願いします。






    桐野桐野桐野

    よろしくお願いします。






    桐野

    ところで…いきなりですが…
    皆さんがゲカイチに決めたのっていつ頃なんですか?






    桐野

    僕は学生時代から消化器外科を志望してました。






    桐野

    そんなに早くからですか!






    桐野

    そうです。早くから消化器外科って決めていたので、
    消化器外科や乳腺甲状腺外科以外の分野を計画的に回ることができ、
    研修医の間に外科学会専門医取得に向けて必要な手術症例などを経験できましたよ。






    桐野

    そうなんですか!






    桐野

    外科学会専門医を取得すると言うはっきりとしたゴールがあるので、
    外科学会専門医に必要な手術症例を早めに経験することができました。


    桐野

    麻酔科で外科に必要な全身麻酔技術を習得しておこうとか、
    ICUで全身管理を学んでおこうとか、
    逆算して研修先を選び、学ぶことができました。


    桐野

    桐野くんはもう決められたんですか?






    桐野

    消化器外科を志望しているのですが、まだはっきりとは…。


    桐野

    あまり早く決めちゃうと
    選択肢が狭くなってしまうかなぁと悩んでて…。






    桐野

    僕も同じでした。消化器には興味があったんですが、内科を考えていたんです。


    桐野

    実際に外科研修を受けて、外科的手技にとても興味がわいて、最終的には外科に決めました。
    外科に決めたのが遅かったので、
    これから外科学会専門医に必要な手術症例を経験しなくちゃいけないですけど、


    桐野

    いろいろな科を回ることで、
    ニュートラルな目で見ることができたことは良かったって思ってます。
    でも、今考えたらもっと早く決めておけば良かったのかな。とも正直思ってます。






    桐野

    やっぱり早く決めた方が良いんですかね…






    桐野

    私はもともと鹿児島出身なんですが、
    県外の医学部に入学し、卒業後に鹿児島に戻ろうと決めていたんです。


    桐野

    研修先も県外の病院でお世話になったんですが、
    やっぱり鹿児島に戻りたいって思いゲカイチに入局しました。






    桐野

    研修医の時に消化器外科って決めてたんですか?






    桐野

    そうですね。でも、研修中はいろいろな科を回り、
    どの科もすごく興味を持ったし、お世話になった研修先の外科にも誘われたりしました。


    桐野

    やっぱり、研修先じゃない病院には入局できないのかなって、
    勝手に敷居が高いと思って少し諦めていたんですが、
    ゲカイチはそんなことなかったですね






    桐野

    そうなんですか!






    桐野

    研修先ではなくても、
    ゲカイチは外科に興味がある人をちゃんとウェルカムできる。
    …そんなイメージです






    桐野

    みなさんがゲカイチに決められた時期も経緯も様々なんですね。
    う〜ん、ますます悩んできました…。






    桐野

    早く決める。じっくり決める。
    どちらが良いのかわからないですけど、早く決めた方の経験としては、
    研修期間中に学ばなければいけないことが明確になったことがあるかな。






    桐野

    なるほど…。






    桐野

    外科学会専門医取得のためには、
    消化器外科にない手術症例を少しづつ経験しなければならないですよね。
    入局先の病院で経験を積むことができない手術症例を研修医の時に行えるから、
    将来専門医取得のためにはとても有利になると思いますね。











     その時、会議を終えた江良井教授が戻られてきた。





     

    桐野

    桐野くん、皆さんをちゃんとご案内できましたか?






     
    桐野

    あっ、はい!ひと通りはご案内したと思いますが、
    ほとんどは先生方に学科選択の質問をしちゃいました。






    桐野

    そうですか。先生方、桐野くんの質問に答えていただき、ありがとうございます。







    桐野

    いえいえ。参考になったかどうかわかりませんが(笑)







    桐野

    皆さんの貴重な経験談はきっと参考になると思いますよ。
    何よりも皆さんは人のために働く気持ちがとても強いと感じています。
    その気持ちは桐野くんにも伝わっていると思いますよ。






    桐野

    ええ!とても参考になりました!
    皆さん、本当にありがとうございます。








     入局したばかりの先生方の新鮮な経験談を聞くことができた。
    頑張って早起きした甲斐があったというものだ。


    『ゲカイチは外科に興味がある人をちゃんとウェルカムする』。
    この言葉がなんだか突き刺さる。僕も本格的に学科の選択を考えるべきか…。

    早起きと同じように、早め早めが良い。
    というわけでもないだろうが…。



     おっと!そういえばこの前のセミナーのレポート提出がまだだった!
    まずはこちらを早めに仕上げなければ…。






    ゲカイチフッタ

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