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    若者が躍動できる
    グローカルな教室づくりを
    目指していきます。


     

    はじめに


     鹿児島大学消化器・乳腺甲状腺外科教室では消化管(食道、胃、小腸、大腸)、肝臓、胆道、膵臓、乳腺、甲状腺の良性・悪性疾患の外科診療と研究、教育を行っています。
     外科医療は患者さんの生死に関わる現場ですので、知識や技術以外に人間性も含めた全人的医療を提供する必要があります。そのための人材を育成し、地域医療を守ることが当教室の重要な責務の一つであります



    外科修練はジェネラリスト育成が基本


     外科においても各臓器への専門化が進んでいますが、実臨床の現場では依然外科医にジェネラリスト(何でも診る外科医)の素養を求めています。そのため外科専門医取得には消化器、乳腺、甲状腺外科のほかに心臓血管外科、呼吸器外科、小児外科、麻酔、救急医療、ICU管理、輸液管理、等々幅広い知識と技術を身に着ける必要があります。そして外科専門医取得はどこへ行っても困ったときに頼られる最後の砦となることを意味します。
     当教室では多くの関連施設と密に連携し、修練医が修練期間中に必要手術件数を効率よく経験できるローテーションを組むよう配慮しています。これは地域枠修練医や女性外科医でも同様です。
     また修練中には手術手技だけでなく周術期管理や急患対応、さらには社会人としての教育、患者さんとのコミュニケーション構築、パラメディカルとの連携、人生相談等々様々な支援も行います。
     将来の専門についても可能な限り本人の希望を尊重します。




    手術の醍醐味とチーム医療


     自ら執刀した手術で患者さんが劇的に治っていく姿を間近に見ること、そして患者さんから頂く感謝の言葉は何事にも代えがたいやりがいと励みになります。
     手術手技は一朝一夕に習得できませんが、手術を一緒に行った者同士でなければわからないリズムや息遣い、手術器具や糸の選択、攻め時、引き際等々を根気強く熱意をもって指導します。発展著しい内視鏡外科手術も専門医の下で十二分に学ぶことができ、豊富な手術動画を利用して自分の好きな時間に学ぶことも可能です。
     今後普及していくロボット支援手術も導入を開始し、将来の離島医療への応用も見据えています。新たな技術導入にあたっては、学会参加、他施設見学・短期留学等も積極的に支援していきます。
    手術を安全に行うには術前の準備(シミュレーション)が大切で、自分で手術の流れをイメージし、引き際や逃げ場を想定して臨む“慎重さ”が必要ですが、どうしても引き返せない、逃げられない場面に遭遇することもあり、その時は腹をくくって進む“胆力”も必要です。
     外科治療はチーム医療です。手術は一人でできるものではなく、助手、麻酔科の術中全身管理、ICUでの術後管理、看護師・エンジニアの支援、内科・放射線科の術前診断と術後合併症対応、病理診断等々院内各部署との密な連携が欠かせません。日頃からカンファレンスで連携体制を構築していくとともに、全身管理、画像診断、病理診断を学ぶ機会としても活用していきます。




    臨床直結の研究推進とグローカルなacademic surgeon育成


     大学には研究を通して病態解明や新規診断・治療法を開発していく責務もあります。
    研究では仮説を立て、結果を推測し、実証するという理論的思考能力を養いますが、これは将来遭遇する様々な臨床現場での問題解決に必ず役立ってきます。生涯学習を実践していく上でも全ての医師に一定の研究期間を持ってほしいと思っています。
     研究内容は実験主体の基礎研究と臨床データを解析する臨床研究のいずれでもよいと考えていますが、いずれにしても「外科臨床の疑問点」をテーマとし、その結果を臨床へフィードバックできるものを推進していきます。
     外科には豊富な手術症例と切除標本があり、様々な切り口の基礎研究と臨床研究を実施することができます。臨床の疑問点は一人の患者さんの経験から得られることも多いので、修練期間中の若手医師には症例報告を日本語でしっかりと書いてもらい、将来の研究テーマを想起できるように指導します。
     研究推進にあたっては内科学教室、病理学教室、基礎研究室、統計学教室、国内外他施設研究機関等とのあらゆるネットワークを駆使して連携体制を作り、国内だけでなく世界へ向けて情報を発信していきます。
     薩摩スチューデントに倣い若い時期の海外留学も積極的に支援し、地域医療を大切にしながらも広い視野を持ち世界的に活躍できるグローカルなacademic surgeonの育成に努めていきます。
     若者の活躍は組織の活性化に欠かせない重要な要素です。




    医師という職業の特性


     医師はどんな僻地にいながらも自分の名前を公式文書に残し、世界へ情報を発信することができます。
    自ら執刀した手術は術者として正式に手術記録に残り、専門医申請・更新の際に実績として評価されます。また論文報告も自分の名前を載せることで図書館やインターネットを通して世界中の人々の目に触れる機会があります。そして仕事そのものが患者さんに感謝されるものであります。
     努力がちゃんと自身へ還元される意味でも非常にやりがいがあり、このことは他職種の人と話をした際に強く認識することになると思います。




    外科教室へのいざない


     外科が取り扱う疾患の多くは癌です。
     癌患者さんとご家族は人生最大の危機回避を外科医に委ねるわけですから、外科医は知識や技術だけでなく人間性も総動員して応えなければなりません。要求の多い外科医への道のりですが、やり遂げた時の達成感は何事にも代えられません。
     私たちの教室は“和”を非常に大切にしていてまとまりがよく、また教育熱心な鹿児島気質を濃厚に受け継いでいます。
     この教室の一員となり、鹿児島で外科の仕事を一緒にやっていこうと思う皆さんを心からお待ちしています。支援は惜しみません。

     






 

TEL 099-275-5361 FAX 099-265-7426
〒890-8520 鹿児島市桜ヶ丘八丁目35-1

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鹿児島大学大学院 医歯学総合研究科 腫瘍学講座 医局長:蔵原 弘 〒890-8520 鹿児島市桜ヶ丘八丁目35-1