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    このチャンスを逃したら一生後悔する

    ​鹿児島大学病院消化器外科,乳腺甲状腺外科に所属します尾本 至と申します.私の留学について紹介します.

    私は,2002年5月に第1外科に入局,2年間大学で研修の後,3年間関連病院で臨床研修,2007年7月から大学病院で1年間臨床研修,2年間基礎研究を行いました.


    基礎研究を終え,再び大学で臨床研修を行っていた2010年の9月のある夜に,教授から自分のPHSに教授室に来るようにとの連絡をいただき,何事かと思いすぐに教授室に伺いました.



    すると,留学しないかとのお言葉.しかも,イタリア.最初は何をおしゃっているのか理解できませんでした.というのも,自分自身で留学を希望したこともなく完全に想定外のお言葉でした.その場では,即答しませんでした,というよりは出来ませんでしたが,このチャンスを逃したら一生後悔するだろうと思い留学を決心しました.

    2012年6月から10か月の留学生活を送りました.私の留学先はイタリアのカリアリ大学は,サルデーニャ島というイタリア第2の離島にある小さな地方大学でした.






    留学までの私の10年間のなかで,基礎研究の2年間で大きく自分の考え方が変化したように思います.基礎研究は自分の想像以上にシビアな世界でありましたが,仮説を立てそれに対してどういうアプローチをするか考え実際に実験してみる,さらに実験結果に対してどうしてこのような結果が出たのか考察する.活字にすると簡単なように思えますが,これがなかなかうまくいかない.2年間という制約された時間の中で結果を出すということの難しさを痛感し,また思考のプロセスが身についた貴重な時間でありました.

    これは,その後の臨床の場に立った時気づいたことでもありました.このような,貴重な経験ができたという意味で改めて1外科入局はよかったと思います.さらに,私には留学の機会までいただきました.大変幸運な出来事でした.


    留学生活で感じたことが幾つかありました.コミュニケーションの問題ですが,研究に関して言えばあまり大きな問題ではなかったということです.

     ある程度の英語力と2年間の基礎研究,臨床研究における知識があれば相手も同じDr.であり問題となることはありませんでした.まさに,言葉,文化の壁を越えて交流できたという実感がありました.現在も,メールでの交流は続いています.これから留学される皆さんも自分が何を伝えたいのかというポイントを外さないということと,情熱さえあれば心配ないと思います.ただ臨床研究を行うに当たってどうしても病棟に行ってデータを集めないといけませんでしたが,スタッフ,患者さんに英語がほぼ通じないという現実がありました.

    イタリアにも日本と同じように研修医制度があり,データ収集に困ったときは研修医にお願いすると快く引き受けていただきました.医学生と交流する機会もありましたが,進級試験は口頭試問が多いようで, そのせいかプレゼンテーションがとても上手でした.これは,日本人にとって弱点ともいえる部分なので勉強になりました.



    日常生活のほうは,カリアリ大学の担当の方の配慮によってかなり順調なスタートでした.いろいろな人との出会い,交流,イベントがありとても楽しかった反面,文化の違いなのかとても理解できないようなことが起きて悩んだ日々もありと充実した毎日を送れました.

     一番よかったのは食事がおいしい.しかも食材は安い.ピザ宅配もありましたが,日本の1/4ぐらいの値段でした.イタリアンは日本で食べてもおいしいですが,現地で食べるのは,雰囲気もあるでしょうがやはり格段に違う味でした.

    残念だったのは家に湯船がなくほぼ1年近くシャワーで過ごしたことでしょうか.とにかく,10か月は本当にあっという間に過ぎ,日本にいては体験できない世界を体験することができました.ありきたりですが,自分の視野を広げるという意味で大変勉強になりました.





    私の留学について簡単に書きましたが,いかがでしょうか?

     チャンスがあれば,みなさんも留学を考えてはいかがでしょうか.留学に少しでも興味を持っていただけたら幸いです.



     
    2014-03-12 18:26:26

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