鹿児島大学大学院 医歯学総合研究科 先進治療科学専攻 外科学講座 消化器外科学
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特選コラム

医療の谷間に灯をともす外科医を目指して

生い立ち

初めまして。2022年度入局の栗林完です。
中高時代を鹿児島で過ごし、大学は栃木県にある自治医科大学に進学し、ラグビーと筋トレに勤しむ日々でした。
卒業後は奄美にある大島病院で初期研修を開始しました。2年目の夏に初めて大学病院に足を踏み入れました。
入った瞬間に迷子になり、目的地につかず困惑していました。電子カルテの使い方すらわからない状況でしたが、イチゲカの先生方の温かいご指導で大学での外科研修を終えました。



外科を選んだ理由:手技とチーム医療

外科手技は、糸結びに始まり、皮膚縫合、開腹・閉腹手技、剥離、腸管吻合など多々あります。
最初は訳も分からず、見るだけだった手技も練習・実践・復習を繰り返すことで日々成長できます。
取り組んだだけ上達を実感できる点が自分に合っていました。
 手術は一人ではできません。外科医、麻酔科医、看護師、臨床工学技士など多職種が連携を取り最高の手術を目指すチーム医療と考えます。
これらは大学時代に経験したラグビーに通じています。ボールの持ち方、パス、キック、何一つ分からない状況で入部しますが、練習を繰り返し6年後にはチームを救うプレーができるようになります。ラグビーは役割の異なる15人が身を呈しプレーをします。ONE TEAMの言葉があるように、連携が強く求められます。自分を変えてくれたラグビーに共通点を見出し、外科を選択しました。





離島医療

自分には義務年限があり、しばらくは診療所や内科勤務がメインとなります。
3年目の前半は大島病院の総合診療科として、COVID-19感染症、肺炎・尿路感染症、肺癌・血液腫瘍、膠原病の診療に従事しました。主治医として、翻弄する日々でした。病状説明、急変対応など翻弄される日々でした。
後半は、外科として勤務しました。定期手術だけでなく、救急患者対応、緊急手術、術後管理、退院、外来フォローまで日々の学びが多いです。
離島は本土ほど医療資源が充実しているとは言えず、中には都市部での治療を希望されている方もいます。移動に耐えられない状態のため、期待に応えられないこともありました。
一方で限られた状況の中で、最大限工夫し、退院の際には奄美大島で良かったと言っていただけることもありました。



展望

自分は今後、診療所で地域医療に従事していきます。
地域では自分の専門分野だけ!というわけにもいかず、普段から何でも診る姿勢で、地域住民の相談に乗ってくれるかかりつけ医の役割があります。この患者は、うちじゃないという機会が少しでも減るよう、内科・外科を問わず引き出しを増やすため日々研鑽しています。
出身大学に「医療の谷間に灯をともす」という建学理念があります。
資源に乏しい地域医療の担い手として、外科領域だけでなく専門外の領域にもニーズに応える外科医を目指していきます。




メッセージ

イチゲカは自分のように外科専従できない場合でも柔軟に対応してくださいます。
自分以外にも多様なバックグラウンドを持つ先生方がたくさんいらっしゃいます。多様性あふれるイチゲカになるよう仲間が増えることを待ち望んでいます。


↑大島病院で一緒に勤務する大学同期。
救急、循環器にそれぞれ進んだので、日々助けてもらっています。






鹿児島大学大学院 医歯学総合研究科 先進治療科学専攻 外科学講座 消化器外科学

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